ケースの中に腐葉土や広葉樹のクチ木をくずしたものを入れます。飼育ケースの半分くらいは入れましょう。
カブトムシ・クワガタはもともと樹の上で生活をしているので、出来るかぎり止まり木も入れてあげてください。
ひっくり返ってしまった時などにも足場として使えます。
また、腐葉土やクチ木が無い場合は市販の虫マットを敷きます。
産卵目的でなく、飼育するだけでしたらどのカブトムシ・クワガタムシも通常の管理用マットで大丈夫です。
少し湿る程度に霧吹きして昆虫が潜れるくらいの深さに敷いてください。
糖分だけのエサをあたえるとケンカをしやすくなり、砂糖水をあたえると口を痛めやすいです。
バナナやりんごなどのフルーツ、もしくは昆虫ゼリーが適しています。
昆虫ゼリーは現在ではたくさんの種類が市販されています。栄養や水分量など昆虫にあわせてつくられているものが多いです。
昆虫ゼリーは大まかに分けますと通常飼育用とタンパク補助用の2種類があります。
タンパク補助用とは産卵前後で体力を消耗したメスなどの回復用に与える高タンパクゼリーです。
必要に応じて使い分けていただくのが良いです。
夏のイメージが強いカブトムシですが暑さや蒸れは苦手ですので注意が必要です。
直射日光の当たらない風通しの良い場所で飼育してください。国産種で注意が必要なのは夏場の温度です。
日本のカブトムシやクワガタムシでも30℃を超える気温は避けて下さい。
転んでも自分で起き上がれるかも確認してください。
特に夏場はあまり放置しておくと腐ります。
あまり水浸しにならないよう、マット表面などが湿るくらいで大丈夫です。エサをよく食べているかも観察してください。
マットの湿度が高いとダニが発生することがある。
幼虫に直接影響はないが、衛生的でないため発生させないようにする。
発生してしまった場合、マットは熱処理をするか、全て交換した方が良い。
小さなハエが発生する場合がある。
一度発生するとマットに産卵して繁殖してしまうので、マットは熱処理をするか、全て交換した方が良い。
また、他の飼育ケースに移動しないよう、コバエ防止シート等をケースとフタの間に挟んでおくようにする。
通常、幼虫はマット内部に潜っているが、マット表面を出てきてしまう場合は、飼育環境に問題がある。
針葉樹が混じっている、農薬が入っている等、マットに何らかの問題がある場合や、
飼育数過密、乾燥、多湿、マットの発酵や水分過多による酸欠、マットが糞で満たされている等が考えられる。
1~2令期に過密状態で飼育すると共食い等により個体数が減少する。
最初から、ある程度分けて大きめの容器で飼育すれば、ほとんどが無事に成虫になる。
但し、あまり増やす必要がなければ、3令になるまで1つの容器でまとめて飼育し、
自然淘汰されて残った幼虫だけ飼育するようにした方が良い。
全部成虫になっても、自分で飼育できる見込みがない場合は、増え過ぎないように十分注意する。